コラム
SEOの次はGEOへ──生成AI時代に求められる新たな検索最適化戦略とは?

はじめに
2025年春に開催された「Web担当者Forumミーティング2025年春」で、当社ハートコアの代表・神野が登壇しました。
アメリカのカリフォルニア在住の神野が、現地で得た最新トレンドを交えながら、GEOを視野に入れた企業の対応策について講演を行いました。
1.Google検索の現在と未来
「ググる」という言葉が動詞として定着するほど、検索は私たちの生活に欠かせない行為となっています。
実際、Googleでは毎分約590万件、1時間で最大3億5,400万件、1日あたり85億件、年間ではなんと約3兆件もの検索が行われています。
これほどまでに日常に溶け込んだ検索ですが、近年は人工知能(AI)の進化によって、検索エンジン最適化(SEO)のあり方そのものが大きく変わり始めています。
先日開催された「Google I/O 2025」では、生成AIを中心に数多くの革新的な発表が行われ、Web業界に大きなインパクトを与えました。
中でも特に注目を集めたのが、「GEO(Generative Engine Optimization/生成エンジン最適化)」という新たな概念です。
2.GEOとは?SEOとの違いを解説
GEOとは、GoogleのAI OverviewやChatGPT、Geminiといった生成AIベースの検索体験において、より最適な情報を届けるためのアプローチです。
SEO(Search Engine Optimization)は、「検索エンジンのアルゴリズム」に合わせてWebページを最適化していたのに対し、GEOはAIがどのように情報を理解・生成するかの「生成アルゴリズム」に向けて最適化をします。
3.AI検索がもたらす変化と企業への影響
現在、Googleの「AI Overview」などの機能は一部ユーザーにすでに提供されており、検索結果の表示方法や、ユーザーがコンテンツにたどり着く経路が大きく変わり始めています。
特に米国では、検索結果の上部にAIが生成した要約回答が表示される機会が増えており、ユーザーはリンクをクリックせずに情報を得る「ゼロクリック検索」が急速に一般化しています。
米国を中心にすでにこの考え方は広まりつつあり、検索体験そのものが変化する中、SEOだけでは通用しない時代が到来しています。
この変化に適応できなければ、「せっかく作ったWebサイトが検索に引っかからない」「ユーザーに届かない」といった問題が発生する可能性があります。
企業にとって、AIによる情報流通の仕組みを理解し、それに対応する施策が急務となっています。
4.ハートコアの取り組みと今後の展望
ハートコアでは、GEOを重要な技術潮流と捉え、すでに自社製品の開発ロードマップにGEO対応を組み込み、最適化されたWebソリューションをお客様にご提供できる体制を整えつつあります。

急速に変化するデジタル環境において、GEOへの対応は避けて通れない重要課題です。
ハートコアは、この変化をお客様と共に乗り越え、今までにない新たなデジタル体験の実現を目指しています。
今後の展開にもぜひご期待ください。